かどいけ接骨院

よくある質問「ぎっくり腰になったら安静にしていた方がいい?」



ふとしたきっかけで突然立ち上がれなくなるほどの痛みに襲われるぎっくり腰。
当院にも毎月ぎっくり腰にお悩みの人からの相談をいただきます。
症状がひどいと1週間以上、日常生活に支障を来たすケースも少なくないです。

ぎっくり腰になった方からよく聞かれるのが「無理に動かずに安静にしていた方がいいのか?」ということ。
下手に動くと悪化してしまいそうで怖いから、しばらくは寝て過ごすようにしている…という人が多いようです。
確かにこれ以上悪化したらどうしよう、と不安になりますよね。

当院では「なるべく普段と同じ生活を送るようにしてください」とお伝えしています。
言い換えれば安静にしすぎないでください、ということです。

今回はぎっくり腰の後、安静にしすぎないほうが良い理由をお話していきます。
これらのことに心当たりのある人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 ・定期的にぎっくり腰になる
 ・ぎっくり腰を悪化させたくない






1. ぎっくり腰の基本



ぎっくり腰とは正式な病名ではありませんが、一般的に急性腰痛症のことを指します。
急な動きなどがきっかけで腰の筋肉や靭帯に炎症を起こすことにより、電気が走るような痛みを引き起こします。
人によって症状は様々で、「痛みはあるけど、問題なく動ける」こともあれば「歩くことも立ち上がることも困難」になることも。
炎症が起きる箇所がどこか、どの程度の炎症が起こっているか、によって痛みの度合いが変わります。

基本的には炎症が治まれば痛みは消えていきますが、炎症が起こる原因となった筋肉の張りなどが解消されないとぎっくり腰を繰り返すことになります。
いわゆる癖になる、というやつです。

ぎっくり腰直後のマッサージはおすすめできません。
受傷直後に腰を揉んだり、強い刺激を与えてしまうと炎症が悪化して痛みが強く出る可能性が高いからです。
当院でも、ぎっくり腰の受傷直後は患部やそのまわりを動かす施術は行いません。
電気治療で炎症を悪化させないようにしたり、テーピングで腰の筋肉のサポートをする施術がメインになります。


どこで炎症が起きるかによって、痛み方は人それぞれ




2. 安静にしすぎるデメリット



ぎっくり腰になった後「さらに悪化したらどうしよう」「またあの痛みがくるのは嫌だなぁ」とあまり動きたくない気持ちはわかります。
強い痛みは「怖かった」という感情とともに記憶されるので、本能的に避けようとするものです。

ぎっくり腰になると、筋肉や靭帯に炎症が起きます。
一般的には炎症が起きてから48時間は炎症がピークに向かって炎症物質が出続ける状態です。
48時間が経過するとそこから徐々に炎症が治まっていき、炎症物質が血液に乗って体から排出されて少しずつ痛みがなくなっていきます。
炎症症状が治まれば、とりあえず痛みは引きます。

ぎっくり腰になり、安静にして寝続けていると体の中ではどうなっていくのでしょうか。

ぎっくり腰の後、寝続けていると筋肉を動かすことがなくなり全身の血行が悪くなります。
血行が悪くなるということは炎症を治めるための栄養素が届きにくくなり、痛みを感じる原因となる炎症物質も排出されにくくなります。
すると炎症がなかなか治まらず、痛みがずっと続いてしまう…という状態に。
筋肉や靭帯の回復に必要な酸素や栄養素も不足するので「だいぶ動けるようになったけど、なかなか痛みが取り切れない」ということにも繋がりやすくなってしまいます。


なかなか治らないぎっくり腰は安静にしすぎかも?




3. どこまでなら動いていい?



「安静にしすぎない方がいいのはわかったけど、じゃあどこまでなら動いていいの?」
「ぎっくり腰のあと、やっちゃいけない動きはある?」
基本的には日常生活レベルであれば普段通りに過ごすことをおすすめしています。
人によって日常生活でどのくらい動くかは違ってきますが、掃除、洗濯などの家事をこなすくらいの動きは問題ありません。

ただし、これらの動きに関しては痛みが悪化する可能性があるので注意が必要です。

・重い物を持ち上げたり、移動させるような動き
・急に振り向いたり勢いをつけた動き
・前かがみになる姿勢


意外とダメージが大きいのが咳やくしゃみをするとき。
みなさんが思っている以上に腰への負担が大きくなります。
壁やテーブルに手をついて咳やくしゃみをすることで腰へのダメージを軽減できるので覚えておくと役に立つかもです。


トレーニングなどの激しい動きはNGです




4. 無理に動かないほうがいいケース



ぎっくり腰になってもなるべく普段通りの生活を、とお話してきましたが
安静にしていた方がいいケースも中にはあります。

安静にしていた方がいいケース

・ぎっくり腰直後(受傷直後〜数時間)
・立ち上がれない、歩けないほどの激痛があるとき
・足に強いしびれや感覚異常がある



痛み止めを飲んでも激痛で動けないときなどは無理に動かないようにして、医療機関で検査を受けましょう。
過去の患者さんのお話ですが、激痛が数日続いて病院で検査をしてみたら圧迫骨折だった、というケースもありました。
(圧迫骨折の場合は無理に動くのはNGです)



さいごに



ぎっくり腰を経験すると痛みを悪化させたくない気持ちから、安静にしてしまう人が多いです。
良かれと思って体を使わずにいると、逆に治りを遅くする原因になってしまうことも…
何度もぎっくり腰を繰り返している
腰が慢性的に痛い、ツラい
という方は、一度病院や接骨院などで相談してみてください。

当院でも受傷直後のぎっくり腰から、慢性的な腰の痛みまで施術が可能です。
「ぎっくり腰が心配でコルセットが手放せない」という方は当院へご連絡ください。



施術者紹介(この記事を書いた人)




かどいけ接骨院 院長 
芹澤 厚

【保有資格】
柔道整復師

わかりやすい解説となんでも聞きやすい雰囲気づくりを心がけています。



かどいけ接骨院ではホームページで予約状況を見ることができます。





ご予約はお電話またはLINEから承っております。





かどいけ接骨院

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沼津市岡一色125-1

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