覚えておきたい応急処置「RICE処置」
こんにちは!
静岡県沼津市でかどいけ接骨院の院長をしている芹澤です。
近隣の中学校、高校では新年度になって部活動を再開するところが多くなりました。
昨年まではコロナで大会が中止になったり、練習が禁止になったりと、思うように活動ができない部活やクラブチームが多かったので、まずは一安心です。
社会人のスポーツチームでも、少しずつ練習を再開できるようになってきたと聞いています。
スポーツをしていてつきものなのが、怪我。
軽く足を捻挫したというものから骨折や靭帯の損傷まで大きさは様々ですが、スポーツをしていて怪我をしたことがない人の方が少ないはずです。
僕も中学生の時にサッカーをしていて、右足親指を骨折しました。
これは経験上の話ですが、大会などの大きな試合の前になると怪我をする人が増えます。
試合前の追い込み練習などの影響もあるかもしれませんが、なぜか大会2週間前に怪我をした、早く治さないとまずい!と駆け込む学生、社会人が後を絶ちません。
怪我を早く治す為には「怪我直後の処置」が大切です。
現場にドクターや資格を持った救護班がいればいいですが、普段の練習中だとそうもいかないことが多いです。
そこで、スポーツに関わる人全員に知っておいてもらいたいのが「RICE処置」です。
今回は怪我の処置の基本「RICE処置」についてお話していきます。
RICE処置とは、怪我の直後に行いたい4つの処置の頭文字です。
R REST 安静
I ICE 冷却
C COMPRESSION 圧迫
E ELEVATION 挙上
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
REST 安静
まずは患部を動かないように固定させることが大切です。
患部を動かさないようにすることで、腫れを最小限に抑え、血管や神経の損傷を最小限に抑えることが目的です。
テーピングなどでガチガチに固定するよりも、タオルや添え木などで軽く支えてあげるくらいで大丈夫です。
なるべく早く医療機関(病院や接骨院)でしっかりとした固定をしてあげると痛みが緩和されます。
そして動かさないこと。
たとえば、足首の捻挫が疑われる場合には松葉杖を使ったり、周りの人に肩を貸してもらって歩いたり、患部を使わないようにすることです。
安静、と聞くと横になって寝ていた方がいいのかな、という方がいますが、
必ずしも横になって寝ていた方がいい、という意味ではないのでご注意を。
ICE 冷却
特に捻挫や肉離れ(挫傷)のときには筋肉がちぎれてしまったり、伸びてしまっている状態で、炎症が起きてくることがほとんどです。
炎症が起きてきて、熱を持った状態になると腫れや痛みが増大してきます。
それを防ぐために患部を冷やすことが必要です。
氷のうが手元にない場合は、ビニール袋に氷を入れてタオルで包んで患部を冷やしてください。
10~20分程冷やして氷のうを外し、患部に痛みが出てきたら、また冷やす、
という流れを炎症が引き始める1~3日間繰り返してください。
凍傷の恐れがあるので、絶対に氷を直接肌に触れさせないように気を付けてください。
COMPRESSION 圧迫
患部の腫れや内出血を防ぐために圧迫をかけます。
ただし、きつく圧迫をかけるのは絶対NGです。
圧迫が強すぎると神経や血管を傷つけてしまいます。
圧迫をかけた先端(指先など)の感覚(しびれがないかどうか)や肌の変色がないかどうかを細かく確認しながら、テーピングや包帯で患部を圧迫します。
ELEVATION 挙上
患部が心臓よりも下になると、患部に血液が溜まりやすくなり腫れやすくなります。
腫れがひどくなると血管や神経を圧迫してしまうので、痛みも強くなってしまいます。
それらを防ぐために、患部を心臓よりも高い位置に保ちます。
手や腕であれば上げておけばいいですが、足の場合には台などの上に足を乗せて横になるなど、工夫が必要な場合もあります。
実はこのRICE処置、専門家の中でも意見が割れることが多い内容のひとつです。
RICE処置は古くてPOLICE処置がいいんだ、という人もいれば
RICE処置で十分だ、という人もいます。
どちらにせよ、あくまで応急処置に過ぎないので、なるべく早めに医療機関(病院や接骨院)を受診することをお勧めします。
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